こうへいブログ 京都案内と文章研究について  

京都観光案内 それをわかりやすく伝えるために奮闘する文章研究の日々

伏見稲荷大社  荼枳尼天は白いキツネに乗って

朱く長き異界

商売繁盛の神様として有名な伏見稲荷大社。その朱一色の世界は、京阪電車・稲荷駅にも見られ、伏見という街のイメージと重なり合います。

稲荷という社名は、「稲生」(イネナリ)の「ネ」が抜けて「イナリ」となり、「リ」が「ニ」に転音して「荷」の字にあてたものです。

「イナリ」は「イナル」、「イ」とは大きく激しくという副詞で、「ナル」は鳴り響くという複合動詞の意味を持っています。

つまり「大きく鳴り響く雷」というのが「イナリ」のことであり、その御祭神は「穀霊神」なのです。

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背後にそびえる稲荷山。円錐形の神奈備であるその山上に雷神は降下し、伏見地方の田園に溢れるほどの清水を与えました。

その神々は稲荷大社・本殿に祀られていて、中央に宇迦之御魂神(うかのみたま)、右の間に大宮姫神、左の間に猿田彦神と、古くより都の人々の信仰を受けてきたのです。

白きキツネ

稲荷社の眷属(神の使い)は何故キツネなのか。稲荷とキツネはなぜに同一視されているのでしょうか。

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